何のために事業を行っているのか、何のために自分の時間を使っているのか、それになぜ向き合い時には苦しい思いをしてまで活動を続けているのか。青年会議所活動に取り組んでいればそんなことを考えてしまうこともあります。
我々の目的は事業を実施し展開することにより、地域社会と国家の健全な発展を目指し、会員相互の信頼のもとに資質の向上と啓発に努めるとともに、国際的な理解を深め世界の平和と繁栄に寄与することです。
坂出青年会議所は来年2027年で創立70周年を迎えますが、約70年もの長きに渡り我々が存続してこられたのは、これまで先輩方を含め会員がその目的のもとに活動を続け、その経験や想いを後進にきちんと伝え受け継いできたからです。
活動において修練・奉仕・友情の青年会議所における三信条はどれも欠かすことのできない要素であり、それらを一つひとつ積み重ねた結果が事業を成功へと導いてくれます。
そこに至るまでには様々な苦労があり、うまく想いが伝わらず理解や賛同が得られないこともあります。しかし、想いを伝える努力をやめてしまっては独善的な事業になってしまい、地域から必要とされる組織とはかけ離れてしまいます。
理想と現実が乖離し悩んだ時には思い出してください。我々が行ってきた事業やこれから行う事業には、必ず誰かの明るい豊かな社会を築くための想いが込められていて、それが地域のためへと繋がる運動であるということ。そしてそこには同じ志を持った仲間がいるということ。
ゆえに我々はどんな状況であってもどうどうと、次の新たな10年に向けて歩みを進めなければいけません。
我々の使命は、社会により良い変化をもたらすためにリーダーシップの開発と成長の機会を提供することです。
社会により良い変化をもたらすとは運動を起こす力であり、そのために日々活動していますが、一人で取り組んでいてもその効果は限定的なものとなります。
より多くの地域を想う青年が集まることによって大きな力となり、我々の使命を全うしやすくなります。
一方で、想いを受け継ぐ人がいなければ我々がどんなに努力しようとも、そこで連綿と受け継がれてきた想いが途絶えてしまいます。より効果的に使命を全うし、70周年に向けて準備を進めるためにも、会員数の増加は必要なものであり引き続き取り組んでいかなければいけない大きな課題です。
また、青年会議所ではその特性からとりわけ多く成長の機会が準備されています。その特性を活かすためには我々自身がこの組織の特性を理解し、想いを共有していかなければいけません。40歳までの制約がある我々にとって早い段階からそのことを理解しておかなければ、時間を無駄に浪費してしまいます。
そうならないためにも組織としての基礎を固め、会員の持続可能な成長を支える体制が整っていることが重要になります。そのためには会員一人ひとりが役職を理解し全うすることが欠かすことのできない条件になります。
坂出青年会議所の定款ならびに諸規定を守り会合に規則正しく出席し、私の与えられる任務を受け入れ、坂出青年会議所の事業計画にそって私の責任を果たす。」我々会員は一人残らずこの言葉を誓い入会しました。
会員数が減少した今だからこそ、そのことを忘れてはいけません。本気で役職に向き合えば軋轢が生まれることもあるかもしれませんが、我々には同志を貫く友情があり、1年間同じ方向に向かって進んでいます。
必ず理解し合えるので恐れずにどうどうと役職に向き合ってください。